もとす北方眼科の緑内障|岐阜県本巣郡北方町の眼科

〒501-0426 岐阜県本巣郡北方町東加茂3丁目15番

緑内障 GLAUCOMA

緑内障について

初期は自覚症状がないため
定期検診は40代からスタート

眼圧が上昇して視神経がダメージを受け、視野が狭くなったり、欠けたりする病気です。日本ではおよそ20人に1人が発症するといわれています。初期はほぼ自覚症状がなく、気づかないうちに進行し、狭くなった視野は取り戻せません。とりわけ近親者に緑内障のかたがおられる場合は積極的に検査を受けてください。人生100年時代に、ますますその管理が重要になっています。

CONSULTATION こんな場合はご相談ください

  • 視野が狭くなった
  • 片目だと見えない部分がある
  • 視界が部分的に欠ける
  • 少しかすんで見える
  • 視野の一部が黒く見える
  • つまずきやすくなった
  • 眼圧が高いと診断された

緑内障の種類

開放隅角緑内障
眼球内での房水の流れが悪くなり、眼圧が上昇するタイプの緑内障で、慢性的に視神経が圧迫されます。男女問わず40歳以上のかたに多く、徐々に進行します。慢性緑内障の典型的な病型といえます。疲れ目がひどい、頭痛がするなどの症状が出ることもありますが、緑内障特有の症状ではないため、見逃されることも多くあります。
閉塞隅角緑内障
角膜(くろめ)と虹彩(ちゃめ)の交わる隅角という場所が狭くなってしまい、房水が詰まって眼圧が上がり、視神経の障害が発生しつつある状態です。 急性の場合には頭痛や眼痛、視力低下があり、緊急手術の必要があります。全身の不調があまりにも重く、神経疾患や消化器系疾患と誤診されることがあります。
正常眼圧緑内障
眼圧が正常範囲にも関わらず視神経がダメージを受け緑内障を発症することがあります。正常とはいえ常に一定の圧力がかかっており、血液循環の悪化などが影響するようです。 現在、日本では緑内障全体の7割以上を占める一方、進行がゆるやかで約9割が無自覚とされています。なんとなく見にくいと感じて受診したときには、すでにかなり進行していることが多く、定期的な検診が大切です。

検査方法

眼圧検査
眼球の硬さを測定します。目に空気を当てて測る非接触型と、直接機械を当てて測る接触型があります。眼圧は10〜20mmHgが正常範囲ですが、変動するため日や時間を変えて何回か測定する場合があります。眼圧が正常でも「正常眼圧緑内障」もあり、眼圧が正常範囲だから緑内障ではないとは断言できません。

眼底検査(OCT)

直接目のなかを観察して、視神経や網膜を調べます。網膜の断面を詳しくチェックし、むくみの程度や出血の範囲や深さなどを精密に把握できるOCTを導入しています。視神経の束の中心が凹んでいるのが緑内障の特徴です。動脈硬化、高血圧、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症など、さまざまな病気の発見にも有効です。

視野検査

緑内障が進行すると視野が欠けていきます。視力検査でよい結果が出ても、中心部以外はよく見えていないということがあります。ちょうど土管を通して遠くの景色を見ているような状態です。視野検査で見える範囲を調べると、こうした視野の狭まりや視神経の障害、視野の欠損を判断でき、緑内障の診断のために有効です。

治療方法

薬物療法

初期の治療の基本は、眼圧を下げる目薬です。緑内障のタイプや重症度、眼圧などに応じてふさわしい目薬を処方します。点眼開始前の眼圧より10~30%の範囲で下げ、うまく下がればそれを維持することを目指します。場合によっては、複数の目薬を組み合わせたり、内服薬を用いたりするケースもあります。点眼治療を続けても進行が抑えられない場合は手術を検討します。

レーザー治療

虹彩切開術、隅角形成術、線維柱帯形成術などいくつかの方法があります。緑内障の病型に応じて適切な治療法を選択いたします。

手術

薬物療法やレーザー治療を行っているにも関わらず、眼圧が下がらなかったり、視野が狭くなっていったりする場合には観血手術を行います。